概 要


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軌跡とジオメトリー表示プログラムCGVIEWは電子・光子・陽電子の3次元軌跡と計算ジオメトリーをPC上で表示するためのシステムである。粒子の軌跡はEGSコードシステムで計算される。

EGSの軌跡表示システムは、最初にIBM大型機の時代に専用グラフィック端末用のものが開発され、次にUnix上でグラフィックシステムの一つであるPHIGSを利用した「EGS4_Windows_2」が作成された。これらのシステムは電磁カスケードシャワーの理解に大変有用なツールであったが、専用のハードまたはソフトが必要でありどこでも使用できる状況ではなかった。PC用のEGS軌跡表示システムは1994年にMS-DOS用が高エネルギー加速器研究機構(以後、KEK)で開発され、Windows対応などのバージョンアップを重ねながら広く使用されてきた。しかしながらこのシステムで表示可能なジオメトリーは円筒と平板のみに限られていた。

一方、複雑なジオメトリーを比較的少ない労力で記述できるCombinatorial Geometry(以後、CG)と呼ばれるジオメトリーパッケージのEGS計算コードでの利用が進められてきた。CGVIEWは、粒子の軌跡をCGで記述されたジオメトリーとともに3次元表示するためのものであり、CGVIEWを用いると、意図したとおりのジオメトリーが入力されているかどうかを3次元表示で確認することができるため、計算準備の効率が大幅に上がることが期待できる。

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ハードウエア : PC/AT互換機

OS            : Windows2000/XP、Linux(RedHatディストリビューションを推奨)

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改訂履歴