EGS5プログラムの変更履歴 2004.8 EGS講習会で配布。電子輸送のパラメータとして多重散乱ヒンジパラメータ (efrach,efracl)とエネルギーヒンジパラメータ(estepe,estepe2)を使用。 2005.8 EGS講習会で配布。電子輸送パラメータとしてcharD,estepe,estepe2を使用。 efrach,efraclはoption化。 2006.2 EGS上級講習会で配布。 下記変更を適用済み。 o electr: 削除されていたTVSTEPをスコアのために復活させた。(2005-08-30) *SSL杉田氏のご指摘 o electr: ecut付近のエネルギーのe-の扱いの変更(2005-09-29) sample*.out. tutor*.outが変更された。 o PEGS5のIRAYL=2に関するbug fix。(2005-11-18) *豊橋市民病院寺部氏のご指摘。 o pgs5phtx.datのZn 1 keV, Mo 4 keV, Pm 1 keVのデータの修正。(2005-11-29) *ドイツJuergen Durst氏のご指摘 o PEGS5のQFIT: PEGS出力の最適化レベル依存をなくすための変更。(2005-12-14) o electrからhowfarをcallする際にe(np)をcsda値に合わせ、howfarから戻った ところで元の値に戻す。薄いターゲットを通過した電子のエネルギーがとびとび の値になることを防ぐため。(060331版マニュアルに記載すべきだが未記載。) *千代田テクノル佐藤氏のご指摘。 2006.3.31 EGS5 beta 版を公開。 下記変更を適用済み。ただし060330版マニュアルに未記載。 o estepe, estepe2をプログラム内で計算。電子輸送計算入力パラメータはcharDのみ。 o charD内そう法を変更。旧 rho*Z^2 vs charD (for solid, liquid), Z(Z+1) vs charD (for gas), 新 Z(Z+1)/A vs charD * rho (for soild, liquid and gas) *近畿大学病院 霜村氏のご指摘。 o 領域毎にecutが異なる場合のNegative ustepに対するパッチ。(2006-03-02) * 国立がんセンター東病院 木藤氏のご指摘 o GS断面積処理のbug fix。 o GS断面積とcharDの同時使用を可能とする変更。 o K1.datがupdateされ、計算結果が変わる。 o egs5run: dbモードで配列外アクセスを表示できるようoptionを変更。 2006.8.28 EGS5 beta 1.0.1 版を公開 o egs: electr: 領域毎にcut off energyが異なり、なおかつ途中に真空領域がある 場合に起こりうる異常な計算をfix。 egs5_block_data: RMT2, RMSQ, PI5D2, RMなどの物理常数値を最新の物にupdate egs5_block_data_atom.f: Na-Caのオージェ電子エネルギー計算において、 M殻平均束縛エネルギーを考慮。物理データをD表現に変更。 o include: random.f **-48-->**(-48) : g95 とLayey コンパイラー対応の準備。 o pegs: g1e.f **-2 --> **(-2) : g95 とLayey コンパイラー対応の準備。 pmdcon 物理・数学定数の値をupdate(PI,C,RME,HBAR,ECGS,EMKS,AN) ◎これにより、rlcが0.01%程度変わり、計算結果も変わりうる。 o auxcode: cg_related.f : 8種類の新型Body に対応。 複数行にわたるZone指定で、行先頭の「OR」が認識されないbugをfix。 (韓国のユーザーからの指摘) plotxyz.f : PICT fileの free format に対応。 o auxcommons: voxel.f : xyzdose.fに使用するために追加。 o 物理・数学定数のupdateのため計算結果が変わることが多い。 o slac-730もupdate。ただしestepeを入力データから全面的に削除など小変更。 o 060330のcharD内そう法変更、ESTEPE自動計算法は未記載。 2007.6.26 EGS5-1.0.2 版を公開 o egs: 制動輻射光子、電子衝突電離光子の分割時の重み( fbrspl, feispl) の自動設定 [collis, eii, block_set変更] o tutor1: ausgabでの出力条件の変更 iarg.eq.3 -> iarg.eq.3.and.ir(np).eq.3 o samplecodes/ucbend/ucbend.f howfar内のloopを削除。 削除されたloopの目的:磁場の影響で境界通過が起こり、移動長さが短くなった 場合に、磁場の影響を移動長さに比例させて弱めていた。磁場の影響での 方向変化を0.01以下に制限していたためこれを無視しても影響は少ない。 o samplecodes/ucsampcg/ucsampcg.f howfarにGEL形状関連部分を追加 o auxcommons/geom_common.f GEL形状関連部分を追加 o auxcode/cg_related.f GEL形状関連部分を追加 o auxcode/geomout.f write(39.50)を追加 o auxcode/xyzbound.f 一部出力書式をG12.5->G15.7に変更 o バージョン名を平易にするため、betaを省く。 ユーザーはegs5が依然としてbeta状態であることを認識されたい。 (コード開発は継続しているため。) o slac-730:以下の記述をupdate。プログラムは2006.3.31時点で変更済みの事項。 charD計算法 modified bloomstick計算による charD内挿法 Z(Z+1)/A vs charD * rho estepe自動設定法 2008.8.21 EGS5-1.0.3 版を公開 (egs5.080723.tgz) o egs5 時間情報の計算。 o cg サンプルコード 時間情報の出力 2009.1.16 o Table 2.3を更新 (pegs5.fの当該部分は2004.8時点で更新済み) 2009.2.6 egs5-1.0.3 (egs5.090206.tgz) o ucsampcg.fを変更。imax->maxpict。imaxはgeortz.f, geoxyz.fでも使用していたため。 2009.6.11 egs5-1.0.3 (egs5.090303.tgz) o egs5_hardx.fを変更。sig0.le.0.0の場合のパッチを追加。 2010.2.12 egs5-1.0.4 (egs5.100212.tgz) o tvstepとustepを同じ値の変数とした。(tvstepを用いてtrack lengthを 計算するとのマニュアルの記述に一致させるため。) o 従来コード内で用いていたtvstepはtmstepという別の変数に置き換えた。 o ここまでのすべての変更に関連するフローチャートを更新した。 2013.3.8 egs5-1.0.401 (egs5.130308.tgz) o egs5runの変更。$BASKETが未定義の場合に、警告を発して停止する。 o egs/egs5_eii.f 電子の運動エネルギーが束縛エネルギーを 下回る場合にreturn。本来そうはならない。数値誤差でそうなる場合の対策。 o マニュアル:Typo errorの修正。 2013.8.12 egs5-1.0.401 (egs5.130308.tar.gz) Internet Explorer 10は*.tgz をダウンロード時に*.gzと自動的に変更する。 すると、これの圧縮を解いた後で生成するファイルは、egs5.130308であり、tarファイルであるとの 情報が失われ、個々のファイルを取り出すことができない。 このトラブルを回避するため、ファイル名をtar.gzと変更した。 2015.2.28 egs5-1.0.5 (egs5.150228.tar.gz) o 電場ベクトルuf,vf,wfの初期化のもれ(制動放射のsplit時、光電効果後と電子衝突電離後の特性X線、飛行時消滅ガンマ)を修正 (関連ファイル:collis.f, photo.f, eii.f: lpolar=1の場合にのみ影響有り) o 線源光子の電場ベクトルを指定(ucsampl5.f, ucsampcg.f: lpolar=1の場合にのみ影響有り) o 不使用の変数を削除 (egs5_edge.f) o ジオメトリー関連の修正(sph.f: Bug fix, sph2.f, cone2.f, cone21.f, cyl2.f: コメント修正) o 真空から計算を開始する場合の不具合を修正(electr.f, photon.f) o tutor7を変更。ドップラー広がりを考慮するモードを付加。その出力例(tutor7_wo_db.out)を追加 o 制動放射のsplittingを領域毎にON/OFF(collis.f, block_set.f, brempr.f) o tutor8を追加。領域毎制動放射splitの例。電子衝突電離とそのsplitも含む。 2015.11.26 (Michigan大に連絡済。コードは未修正) o 光子断面積のLEMの誤作動でMFPが負になる場合に、LEMを停止する。(subroutine photon) 2016.1.13 egs5-1.0.6 (egs5.160113.tar.gz) o SLACR730/KEK Report 2005-8のchapter 2の0-degreees Cに関するtypo修正 o GS断面積使用に関連するrmsfit内のバグの修正 o egs5runを更新 gfortranを含める 2024.8.19 egs5-1.0.7 (egs5.231025) o include/egs5_edge.f nepm(MXEPERMED) -> nepm(MXMED)と修正 o egs5_block_data_atom data NEPM/MXEPERMED*1/ -> data NEPM/MXMED*1/ o egs5_mscatを修正 i) if(ik1.gt.NK1) -> if(ik1.ge.NK1) ii) egs5_mscatを修正-ii GS使用時のTVAL errorを防ぐため (231025-1425) o egs5_uphiを修正. costhe.eq.0.d0の場合に u(np)=usav; v(np)=vsav 2024.10.10 egs5-1.0.8 (egs5.241010) o pegs/esteplim.f 60-140 MeVのGlitch trapを30-300 MeVに拡張 目的:2番目以降の物質が化合物の場合に、150MeV付近でesteplimの不正値を抑制するため o pegs/g1e.f 表の値と解析式の切り替えを129.99MeV->100 MeVに変更 目的:2番目以降の物質が化合物の場合に、100MeV付近でg1eの不正値を抑制するため o data/scslib/ eeldx96.tab-eeldx99.tab, peldx96.tab-peldx99.tabを追加 o 物質中の元素数の最大値をMXELの値で制御できるように修正 - 変更ファイル;include/egs5_h.f, pegscommons/mixdat.f, mxdatc.f pegs/pegs5.f, elinit.f, egs/edgbin.f