wPKview_J 簡易使用手引き 以下の手引きや注意をよくお読みください。 作者は良く分かるように書いているつもりですが,不明な点もあるかと思います。 お許しを!! このwPKviewはFREEソフトです。 使用者の責任でお使いください。 動作確認は全て取れているわけでは有りません。 β版だと思ってください。 もしもの時?の連絡先 浜島;hama@cacheibm.s.kanazawa-u.ac.jp (レスポンスが悪いかもしれません) wPKview を使用開始されましたらぜひ連絡ください。 =====修正・機能追加情報===== 2004/01/14 pkAreaのoutputで設定済データが破壊されるバグを修正 2003/12/03 chデータの前にPK位置を*で表示(PKの低高エネルギー側をそれぞれ_,-で表示) 2003/12/03 PK判定ルーチンを変更 ( <, >でカーソルがpeak topを左右に移動) 2003/11/12 ファイル読み込みエラーを解消 2003/05/08 ファイル読み込みエラーを解消(オーバーフローエラー) 2002/08/10 生データの*.csv file output 追加 2002/08/10 CHN以外のファイルを直接読むoption追加 2002/02/20 スペクトル表示画面でi,n,bキー機能追加 2002/01/17 新NuclDB(nuc2k.mdb)対応->マシンパワー必要 2001/02/01 <, >でカーソルがpeak top付近を左右に移動(jump) 2000/01/13 実行時error '68'を修正 1999/10/18 印刷の不具合修正 ============================ <<まえがき> この手引きは下のdos用ソフトのPKviewの手引きPKview_J.txtを一部修正したものです。 (一部使用できない機能があるかもしれません) (キー割り当てが異なっている場合があるかもしれません) ******************************************************************************    γ線スペクトル表示・核種検索プログラム PKview.EXE Update 2002.02.22                  取扱説明書 暫定版         制作者:金沢大学理学部 放射化学講座 浜島 靖典       説明書制作:金沢大学理学部 放射化学講座 宮本 ユタカ    監修:金沢大学理学部 放射化学講座 浜島 靖典 ****************************************************************************** 【はじめに】   このプログラムは、SEIKO EG&G社,及びORTEC社のCHN形式のγ線スペクトルのデータ   を画面上に表示します。   また、γ線のエネルギー順、および核種の核データが表示できます。 スペクトルのプリントアウトもできます。   数値積分法でピーク面積計算が出来ます。(NEW) 【ソフトの立ち上げ・インストールについて】  γ線テーブルが20MByte以上あるため、フロッピーディスクからの使用は不可能です。  また、γ線テーブルデータは、決められたドライブにインストールして下さい  表示ソフトとスペクトルデータは、サブディレクトリを含め、どのドライブにおいて  も構いません。また、書き込み禁止にしても構いません。  キーテーブルは、エミュレーションソフトと同じものを使うとキー操作が便利です。 【データファイル構成】 nuc2k.mdb : 核データのデータベース <<<注意>>> ファイル中のTable,Query,Relation等全ての情報,名称の変更不可         変更するとデータにアクセスできなくなります。 ファイル名.chn : 読み込みスペクトルデータファイル 4096 channel SEIKO社及びORTEC社のCHNファイル(binary)です ファイルの構造は以下の通りです The .CHN spectral data files contain the channel-by-channel counts of the MCA in 32-bit integer format. The header is 32 bytes long and contains the followings: Byte Byte offset length Use 0 2(int) Must be -1 2 2(int) MCA No 4 2(int) segment No 6 2(int) sec of start time,if ORTEC ASCII(char) 8 4(long) real time(increments of 20ms) 12 4(long) live time(increments of 20ms) 16 8(char) start date as ASCII DDMMMYY + 1 space for SEIKO + 0h for ORTEC 24 4(char) start time as ASCII HHMM 28 2(int) channel offset, usually 0 30 2(int) number of channels(length of data) The next part of the file contains the 4096 channel counts data stored as 32-bit integers. The last part of the file contains the 64 bytes comment data.(for SEIKO). 【特徴】  スペクトルウインドウでは セイコーEG&Gのエミュレーションソフト(Ver.1)とほとんど同じ操作体系で、 γ線スペクトルのデータを画面上に表示します。log/lin表示,ch拡大, エネルギー較正等もできます。    また,あらかじめ設定した核種のピーク位置をカラー表示(分岐比強度毎に 色分け)します。この表示を見ると,目的核種の存在の有無が 一目で分かります。  データウィンドウを開くと、カーソルのエネルギー位置付近の γ線のエネルギー順データ, γ線エネルギー,分岐比,核種名,半減期, 分岐比最大のγ線エネルギー,その分岐比 および核種の核データ 核種名,半減期,壊変様式,γ線エネルギー,分岐比 が半減期毎,分岐比強度毎に色分けして表示できます。  なお、γ線テーブルは、BNLが所蔵するデータで、それをMS−DOS上にコピー  したものです。See read_jpn.txt. 【スペクトル表示ウインドウの使い方】 コマンドキーの説明(一部使用できない機能があるかもしれません)  [f・1]キー、または[A]キー:スペクトルカーソルのchannnel位置を指定する  [f・2]キー、または[B]キー:ROI(設定核種)ピーク位置表示のon/off  [f・3]キー、または[C]キー:  [f・4]キー、または[D]キー:  [f・5]キー、または[E]キー:エネルギーリストウィンドウを開く  [f・6]キー、または[F]キー:  [f・7]キー、または[G]キー:スペクトルデータを読み込み・表示する  [f・8]キー、または[H]キー:  [f・9]キー、または[I]キー:エネルギー較正をする [f・10]キー、または[J]キー:終了 [L]キー:対数/リニヤ表示切り替え [N]キー:核データウィンドウをを開く(核種入力) [p]キー:対数/リニヤプリント [Z]キー:スペクトルカーソルのenergy位置を指定する [X]キー:終了 [Page UP], または[@]キー:横軸の縮小 [Page DOWN],または[?]キー:横軸の拡大 [→]キー :スペクトルカーソルを右に移動, +[Shift] 32 ch skip [←]キー :スペクトルカーソルを左に移動, +[Shift] -32 ch skip [↑]キー :縦軸の拡大(リニア表示時) [↓]キー :縦軸の縮小(リニア表示時) [> ]キー :スペクトルカーソルを右peakに移動 [< ]キー :スペクトルカーソルを左peakに移動 《データを表示させるには》 Menu-bar->File->Open File... chnファイルが保存してあるdirを開きます。 ファイルを選択します。 《表示スケールを変えるには》   対数/リニアの切り替えは   Log/Linボタンを押してください。或いは,   [L]キーを押してください。   リニア表示の時に、縦軸のスケールを変えるには、 Yexp,Ycntボタンを押してください。或いは,     拡大は、[↑]キー     縮小は、[↓]キー を押してください。   横軸のスケールを変えるには、 ->,<-ボタンを押してください。或いは,     縮小は、[Page Up]キー     拡大は、[Page Down]キー を押してください。 《エネルギー較正をするには》 Menu-bar->Option->Energy Calib chnデータにエネルギー較正データが記録されている場合はAutoを選択してください。   エネルギーがわかっているピーク2点を使って直線近似で行います。   (テキストボックスに入力)   1.低エネルギー側のピークにカーソルを合わせる([f・1],[A],[Z]キーの使用可能)。   2.[f・9]または[I]キーを押す。   3.そのピークのエネルギーをkeV単位で入力する。   4.高エネルギー側のピークにカーソルを合わせる([f・1],[A],[Z]キーの使用可能)。   5.[f・9]または[I]キーを押す。   6.そのピークのエネルギーをkeV単位で入力する。 参考:chnデータファイルにあらかじめエネルギー較正データが    記録されている場合はその値を用いて較正します。    (2次あるいは1次式)この値が間違っている場合は 上記のエネルギー較正を行ってください。 《ROI(設定核種)ピーク位置を表示させるには》 Menu-bar->Option->NuclROI あらかじめ核データウインドウで核種を入力しデータを表示させてください。 表示の色は核データウインドウと同じです。 消すときはもう一度押してください。 《表示スペクトルをプリントさせるには》 Menu-bar->File->Print 画面表示のままのスペクトルがプリントされます。 レーザープリンターA4横を想定しています。 《ピーク面積を計算させるには》 Menu-bar->pkArea 表示ウインドウのテキストボックスにch数を入力します。 スペクトル表示画面で入力したいchにカーソルを合わせ右クリックします。     直接値を入力する事も出来ます。     BKG1,PK,BKG2の順に入れます。     結果が表示されます。          128個登録できます。     ->,<-で範囲を切り替えます。     結果がうまく表示されない時は->,<-を押してみてください。     一度自分で手計算をして確かめてください。 【核種データウィンドウの使い方】   γ線エネルギーリストと、核データの2つウィンドウがあります。  エネルギーリストのウィンドウが、まず最初に開きます。   注)エネルギーリストは、カーソル位置のエネルギー値を参照しますので、     先に正しくエネルギー較正しておいて下さい。  《ウィンドウを開くには》(通常開いています) Menu-bar->Window->Open EnergyList Menu-bar->Window->Open NuclData それぞれ    エネルギーリストのウィンドウが開きます。    核データのウィンドウが開きます。  《エネルギーリストのウィンドウについて》    表示範囲は、中心エネルギー±1keVです。中心エネルギーの入力には次の   2通りがあります。   ・エネルギーリストのウィンドウを開く前      カーソルを中心エネルギーのチャンネルに合わせておく。      エネルギーリストのウィンドウをクリックする。      その位置のエネルギーを読み込んでウィンドウが開きます。      ピークを同定する場合に便利です。        注)この場合は、正しくエネルギー較正してからお使いください。   ・エネルギーリストのウィンドウが開いたあと      [G]キーを押して、keV単位で入力します。(未設定)  《核データウィンドウについて》    表示する核種の入力には次の2通りがあります。   ・Menu-bar->Nuclie      NUCLIDE : の欄に入力する。   ・エネルギーリストのウィンドウで核種をダブるクリックする   核種を入力するには、 Menu-bar->Nuclie     ・元素記号(大文字、小文字の区別なし)、質量数の順に並べ、入力する。        例)LA140     ・核異性体がある場合は、質量数のあとに記号を入力する。      基底状態は、準位を省略してもよい。        例)EU152M1        例)EU152G または EU152 【終了】 Menu-bar->File->Exit 【エネルギーテーブルの見方】 -Energy List---------------------------------------------- Engy(keV) B.R.(%) Nuclide HalfLife engy(MaxBR) MaxBR(%) 121.7 0.20 Yb-163G 11.05 m 860.3 14.4 121.8 43.80 Y - 99g 1.47 s 575.4 10.9 121.8 0.09 Pm-151G 28.4 h 340.1 22.5 121.8 25.70 Eu-152M1 9.274 h 963.4 42.9 121.8 39.40 Eu-152G 13.542 y 244.7 10.4 121.8 15.70 Pm-152G 4.1 m 867.2 0.0 ..... --Update : 2001/03/30 ------------------------------------ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 1   2    3    4    5    6  1 : 放出γ線エネルギー(keV)      カーソル付近あるいは入力エネルギー付近の256本の範囲で表示します。      そのうち、カーソル位置あるいは入力エネルギー±1keVの範囲にあるものは  反転文字で表示します。  2 : 分岐比(%)      大きさに応じて、以下のように色分けしてあります。        1≦x<10 : 緑色       10≦x<30 : 黄色   30≦x<70 : 青色   70≦x<80 : 紫色   80≦x : 赤色  3 : 核種名      元素名、質量数、励起準位の順に記述してあります。  4 : 半減期(最後の数字は誤差)      長さに応じて、以下のように色分けしてあります。           年(y) : 緑色           日(d) : 青色           時(h) : 黄色        分(m),秒(s) : 白色  5 : その他に放出する最大分岐比の γ線 エネルギー(keV)  6 :              分岐比  (%) 【核データの見方】 -NuclData : EU 152G --- Nuclide :Eu-152g Half Life :13.516 Y 6 <--3 Decay Mode :B- /EC / <--4 energy B.R(%) DecayMode --------------------------- 48.7 0.16 B-/ X KB 121.7 28.59 EC/ 244.7 7.58 EC/ 295.9 0.45 EC/ 329.4 0.13 EC/ 344.2 26.5 EC/ ..... ---------------------------  ↑   ↑   ↑  1   2   4 -Update : 2001/03/30 ------  1 : 放出γ線エネルギー(keV)  2 : 分岐比(%)      大きさに応じて、以下のように色分けしてあります。       10≦x<30 : 黄色   30≦x<70 : 青色   70≦x<80 : 緑色   80≦x : 赤色  3 : 半減期  4 : 壊変様式     A : α壊変     B+ : β+壊変 B- : β-壊変 EC : 電子捕獲 SF : 自発核分裂   IT : 核異性体転移 P : 陽子放出     N : 中性子放出 X : X-ray KA : Kα KB : Kβ