PKidnt_J.txt Included in SPECanal95 and Gamma-ray Catalog 1995 by Yasunori Hamajima, Dep. Chem, Kanazawa Univ. Kakumamachi Kanazawa, 92011 JAPAN E-mail: hama@cacheibm.s.kanazawa-u.ac.jp anonymous ftp site internet: risite.s.kanazawa-u.ac.jp (133.28.50.201); NEW DATA here !! dir : /pub/SPECanal/, data analysis program and utiliy first reading text .exe file, update.txt,readme.txt dir : /pub/SPECanal/Gam_ctlg/, compiled nuclear data from NNDC .gct file, master1.dat(ascii files) internet: kipcftp.ipc.kanazawa-u.ac.jp(133.28.27.1) ; old data dir : /pub/MSDOS/nucldata, data analysis program and utiliy first reading text .exe file, update.txt,readme.txt dir : /pub/MSDOS/nucldata/a2z, compiled nuclear data from NNDC .gct file, master1.dat(ascii files) Sorry in Japanese !! English text is in prepararion now. Please read PKidnt_E.txt ******************************************************************************    γ線スペクトル核種同定プログラム PKidnt.EXE Update 94.07.14                  取扱説明書 暫定版         制作者:金沢大学理学部 放射化学講座 浜島 靖典       説明書制作:金沢大学理学部 放射化学講座 宮本 ユタカ    監修:金沢大学理学部 放射化学講座 浜島 靖典 ****************************************************************************** 編集継続中!! 【はじめに】  核データを基にピークの核種自動判定を行います。  半減期,原子番号,分岐比等パラメータの設定により,より正しい判定が行えます。 【ソフトの立ち上げ・インストールについて】  γ線テーブルが1MByte以上あるため、フロッピーディスクからの使用は不可能です。  また、γ線テーブルデータは、決められたドライブにインストールして下さい  表示ソフトとスペクトルデータは、サブディレクトリを含め、どのドライブにおいて も構いません。また、書き込み禁止にしても構いません。 キーテーブルは、エミュレーションソフトと同じものを使うとキー操作が便利です。 【データファイル構成】 元素記号.GCT: 元素毎に103個のASCIIファイル(全部で約1.5Mbyte) 使用者のデータ修正・加工が任意にできる。 <<<注意>>> この103個のファイルはルートdirの直下のSPECanal\Gam_ctlg dirに 存在しなければならない(ドライブは任意) 例 c:\SPECanal\Gam_ctlg\ all_NUCL.elf: 全てのγ線をエネルギー順に並べたBINARYファイル(約2.5Mbyte) br_gt5pc.elf: 分岐比5%以上の縮小版(約484kbyte) <<<注意>>> この2つのファイルはルートdirの直下のSPECanal\Eng_list dirに 存在しなければならない(ドライブは任意) 例 c:\SPECanal\Eng_list\ この2つのファイルはmk_elf.exeで作成します。 あらかじめルートdirの直下にSPECanal\Eng_list dirを作って下さい。 master1.dat : 原子量表 使用者のデータ修正・加工が任意にできる。 <<<注意>>> この103個のファイルはルートdirの直下のSPECanal\Gam_ctlg dirに 存在しなければならない(ドライブは任意) 例 c:\SPECanal\Gam_ctlg\ 計数効率.eff: 計数効率パラメータ 各Ge検出器の各測定位置での計数効率のパラメータのASCIIファイル 計数効率を両対数に書くとEb(keV)以下は2次曲線, それ以上は直線を仮定する。 Ebで接するようにパラメータa,b,c,d,eを最小自乗法を用いて 決定したものをあらかじめ作成しておく x = log(E(keV)), y = log(efficiency),log()は自然対数 とした時a,b,c,d,eは y = ax**2+bx+c, E=Eb を満たす 従って Eb = q と置くと境界条件より aq**2+bq+c = dq+e, 2aq+b = d を満たす ファイルの構造は以下のとうり 1行目 コメント行 2行目 1次関数と2次関数との境界エネルギー(keV) 3行目 パラメータ c,b,a,e,d (カンマで区切る) 4行目 c,b,a,e,d各パラメータの誤差(カンマで区切る)(計算には未使用) 【特徴】  核データを基にピークの核種自動判定を行う  複数のガンマ線が放出される核種は設定値以上分岐比の全てのエネルギーを 検査する。測定器の計数効率を補正して核データの分岐比に合っているか検査する。  原子番号,半減期に検査範囲を設定できる。天然放射性核種はこの設定に関係なく 常に検査され,かつ出力にマーク(*)が付加される。  測定スペクトルには無いが核データに登録されているピークを結果に付加して 出力できる   【核種同定方法について】  基本的には、ピークの放出γ線エネルギーで検索し、分岐比、半減期、元素が核種検 索の制限条件になります。更に候補となる核種にピークが複数ある場合は、それについ ても調べます。以下に同定の手順を示します。  1.ピークを解析結果から読み取る     (再計算されている場合は、再計算後の値を使用)。  2.ピークのエネルギーから核種を検索する。     条件:エネルギーの幅        分岐比の大きさ        半減期        元素  3.検索された核種について、同定するγ線エネルギー範囲の中で最も大きな分岐比    のピークが結果にあるかを確認する。ない場合は、以下の検索対象から外す。 ただし分岐比最大のピークエネルギーが測定結果の最大ピークより大きいときは 検索する  4.同定するγ線エネルギー範囲内に複数ピークがある場合、各ピークについて分岐    比、計数効率曲線から壊変率を算出する。    ない場合は、その核種を同定核種として出力する。  5.各ピークの計算された壊変率の偏差が条件設定した偏差の範囲内にある場合は、    同定核種として出力する。 (参考) 上記の手順によって同定されていますので、以下のような場合、同定漏れとなります。   ・他の核種と放出γ線エネルギーが重なっている場合。 (分岐比が大きく異なっていしまいます) (的中率の下限値を小さく設定しておけば出力されます)   ・親核種と平衡になっている場合。         (娘核種の半減期が下限値以下の場合) 【使用する前に】   ... 【メニュー画面のパラメータについて】  ソフトを立ち上げるとまず、メニュー画面が表示されます。各パラメータに条件を入 力して、核種の候補を絞ります。 0:Help     画面上に各パラメータの説明が簡単に表示されます。 1:Control Option 1st   0 : pksrch   解析結果(.RES)ファイルから核種の同定を行います。             (初期設定値) 2nd 0 : simple output(ピーク順出力) 1 : 0 + summary(元素別出力) 2 : 1 + summary + 測定結果には無いが文献にはあるピークも出力 3rd 0 : .elf は br_gt5pc.elf を使用 1 : .elf は all_nucl.elf を使用 2:EngyAmbg, LimSigma, CutE     Energy Ambiguity : 解析結果(.RES)のピークと核データのエネルギーのずれの               許容範囲(keV単位)。0.1〜4.0まで入力可能。              (初期設定値:1.00)     Sigma Limit : 複数のピークの壊変率(dps)の許容偏差     Cut Energy : 核データの検索下限エネルギー(keV単位)。              (初期設定値:50.00)              (上限値:解析結果で出力されている最後のピーク) Cut Hit % : 的中率の下限値を設定(%),この値以上なら   その核種有りと判定し打ち出し 3:Cutoff B.R. Low, High(%)     検索対象とする分岐比の範囲。100%を1.0として入力する。     (初期設定値:0.01, 1.01 ) 4:Cutoff Z Low, High     検索対象とする元素を元素番号で入力する(初期設定値:1, 103 )。 5:Cutoff H.L. Low, High(hr)     検索対象とする半減期の範囲。数値のあとに、時間単位をつけておくこと。     省略された場合は、"時間(H)"とみなされる(初期設定値:0.0, 9.9E30(H) )       入力できる時間単位          S : 秒          M : 分          H : 時間          D : 日          Y : 年 6:Auto File Search  これは必ず行って下さい。   8.で指定したドライブにある解析ファイルを表示し、同定をするファイルを選択  します。   次に、指定した各解析ファイル毎に、計数効率ファイルの一覧が画面に表示されま  すから、その中から解析ファイルに対応するものをSキーで選択して下さい。  選択し間違えた時は、全ての選択を終了後、再び指定し直して下さい。  〈ある範囲のファイル全てについて同定する場合〉   (ABC順に並べ変える場合は、start file No.にABCと入力する。)   1. start file No.に同定範囲の最初のファイルの番号を入力する。   2. End file No.に同定範囲の最後のファイルの番号を入力する。  〈ファイルを選択して同定する場合〉   1. start file No.にSELと入力する。    (ABC順に並べ変える場合は、Aキーを押す。)   2. 上下のカーソールキーを使ってカーソルを同定したいファイルの位置まで移動     する。   3. Sキーを押して選択する。選択されたファイルは水色で表示される。   4. 2.および3.の操作を同定したい全てのファイルについて行う。   5. Xキーを押して選択を終了する。   ある選択したファイルを取り消す場合:そのファイルまでカーソルを移動させて、                       もう一度、Sキーを押す。           選択全てを取り消す場合:Cキーを押す。 7:Printer Control   出力機器を設定する。  0: 同定結果をディスク上に記録する。(初期設定値)    結果を書き込むドライブを指定する(初期設定値はC:ドライブ)。サブディレク    トリにある場合は、最後に\を入力する(例えば、B:\DATA\)。    同定結果のファイル名は、解析ファイル名と同じで、拡張子が.ANLです。  1: PC-PR201またはEPSON VP-130設定のプリンターに出力する。  2: EPSON ESC/P 24設定のプリンターに出力する。 8:Spectrum Data Drive  解析ファイルがあるドライブを指定する(初期設定値は、b:)。  サブディレクトリにある場合は、最後に\を入力する(例えば、B:\DATA\)。 9:Eff. Data Drive  計数効率ファイルがあるドライブを指定する(初期設定値は、b:\)。サブディレクト  リにある場合は、最後に\を入力する(例えば、B:\DATA\)。 スペース:入力した条件で同定を開始します。 X:Exit  同定ソフトを終了します。   (以下の設定は、必要に応じて行って下さい。) N:Next Page  パラメータ10〜11を画面上に表示します。 B:Before Page  パラメータ1〜9を画面上に表示します。 10:.ELF Data Drive  核データ(.ELF)ファイルがあるドライブを指定する。 <<<注意>>> このファイルはルートdirの直下のSPECanal\Eng_list dirに 存在しなければならない(ドライブは任意) 例 c:\SPECanal\Eng_list\         (初期設定値は、c:\SPECanal\Eng_list\) 11:.GCT Data Drive  核データ(.GCT)ファイルがあるドライブを指定する。 <<<注意>>> この103個のファイルはルートdirの直下のSPECanal\Gam_ctlg dirに 存在しなければならない(ドライブは任意) 例 c:\SPECanal\Gam_ctlg\         (初期設定値は、c:\SPECanal\Gam_ctlg\) 【同定を開始させるには】  1.あらかじめ、解析ソフトを使って解析結果をファイルに出力しておきます。                  (詳細は、解析ソフトの取扱説明書を参照)  2.解析ファイルをドライブに入れます。  3.このソフトを起動させます。  4.以下の事項に注意して、パラメータにデータを入力させます。   パラメータ1: 0を入力。        2: EngyAmbg : 通常、1.0〜1.5。解析ファイルのエネルギー較正が                 ずれている時は、1.5ぐらいにすると良い。           LimSigma : 通常、3.0。あまり数値を小さくすると、同定漏れ                 する核種が多くなる。             CutE : 通常、50.0。高エネルギー側のみ、同定したい時は                 その値に合わせる。        3: 通常、0.01, 1.01。荒く同定したい時は、下限値をもっと高く           する。        4: まったく予想がつかない時は、1, 103。           核反応から生成する核種に予想がつくときは、その範囲に絞る。            例)岩石試料の中性子放射化試料 11, 93 ( Na〜Np )        5: 照射してから測定までの経過時間を考慮して上限、下限値を決め           る。    例)1.0h, 1e10y        6: 同定するファイルと、それに伴う計数効率ファイルを必ず選択す           る。        7: 同定結果をファイルに残す時は、0そしてドライブ名を入力す           る。プリンターに打ち出す時は、1または2を入力する。        8:解析結果があるドライブ名を入力する。        9:計数効率ファイルのあるドライブ名を入力する。        10, 11は必要に応じて入力して下さい。  5.スペースキー、リターンキーの順に押すと、同定を開始します。  6.パラメータ7の指定先に同定結果が出力されます。  7.同定が終了すると、最初のメニュー画面に戻ります。  8.Xキーを押してソフトを終了します。 【出力結果の読み方】 FILE NAME : Z:\9406HYD\CHN\06BKG02.res Comment : 9406 KUR HYD Background 02 MCA No. : 7010 Segment No: 1 Option : 0 0 0 0 1 Date : 94JUL08 - 20:14:00 Anal.Range: 175 to 4095 ch Meas. Time: 319020 sec Calib.Low : 242ch= 121.80keV, FWHM= 3.50(ch) Dead Time : 0.0 % Calib.High: 2817ch=1408.00keV, FWHM= 4.50(ch) Site : 2 BKG Param : 10.00 PK find sens : 6.00 Cal.date : Wed Mar 16 11:16:56 1994 Eff File : h:\A-2-10.eff Engy Ambig: +- 1.50(keV) LimitSigma: 3.00 Cut Engy : 50.00(keV) Cut B.R. : 1.00(lower), 101.00(upper)(%) Cut Z : 11 (lower), 93 (upper) Cut H.L. : 1H(lower), 1E20Y(upper) ========================================================================================= No E(keV)m AREA(cps) +- NUCLIDE E(keV)c HalfLife B.R. AREA(dps) +- Hit% DecayMode ----------------------------------------------------------------------------------------- 1 185.69 0.0026 0.0003 Ra 226G 186.08 1600. Y 3.50 1.69 0.22 100 A/ Cu 67G 184.58 61.92 H 48.70 0.12 0.02 33 B-/ Ga 67G 184.58 3.261 D 20.40 0.29 0.04 33 EC/ Ac 226G 185.60 29. H 28.00 0.21 0.03 25 B-/EC/A/ U 235G 185.71 703.8E+6 Y 57.50 0.10 0.01 16 A/SF/ Au 193G 186.16 17.65 H 10.10 0.58 0.08 16 EC/ 2 238.61 0.0134 0.0005 As 77G 239.00 38.83 H 1.60 22.84 0.77 100 B-/ Pb 212G 238.63 10.64 H 43.60 0.84 0.03 50 B-/ 3 241.66 0.0030 0.0002 Ra 224G 240.99 3.62 D 4.00 2.10 0.12 100 A/ Zr 86G 242.80 16.5 H 95.80 0.09 0.01 50 EC/ 4 270.39 0.0013 0.0002 Hf 182G 270.39 9E6 Y 80.00 0.05 0.01 33 B-/ Ac 228G 270.23 6.15 H 3.40 1.13 0.18 29 B-/ Ni 56G 269.50 6.1 D 36.50 0.11 0.02 16 EC/ Po 204G 270.07 3.53 H 28.00 0.14 0.02 11 EC/A/ ・・・・(省略)・・・・ 34 1612.83 0.000 0.000 not found 35 1766.35 0.003 0.000 not found ========================================================================================= ↑  ↑   ↑  ↑   ↑   ↑    ↑   ↑    ↑  ↑  ↑  ↑ 1  2   3  4   5   6    7   8    9  10  11  12 1:同定したピークの通し番号 2:解析結果のピークエネルギー値(keV) 3:解析結果のピークの計数率(cps) 4:解析結果のピークの計数率の誤差(cps) 5:同定核種 6:同定核種の放出γ線エネルギー値(keV) 7:同定核種の半減期 8:同定核種の放出γ線分岐比(%) 9:解析結果のピークの壊変率(dps)      壊変率=計数率/{(Eff fileの計数効率曲線から算出した計数効率)×分岐比 10:壊変率の誤差(dps) 11:エネルギーと分岐比から同定されるべきγ線のうち実際に同定された割合(%)。    エネルギーの上限値は、解析結果で出力されている最後のピークのエネルギー。 12:壊変様式     A : α壊変     B+ : β+壊変 B- : β-壊変 EC : 電子捕獲 SF : 自発核分裂   IT : 核異性体転移 P : 陽子放出     N : 中性子放出