コマンドプロンプトからの実行の準備 2009.7.13 波戸 2014.3.25 小変更 1. フォートランコンパイラのインストール コマンドプロンプトから使用できるフォートランコンパイラが必要です。 お勧めの一つはg77という無料の物であり、例えば下記サイトの指示に従って インストールすることができます。 http://www1.doshisha.ac.jp/~jmizushi/g77.html 上記HPでは、コマンドプロンプトを起動する毎にg77setup.batを実行するよう記載されて います。この部分は、下記操作によりPATHを追加することで省略が可能です。 コントロールパネル→システム→詳細設定→環境変数→ユーザー変数→ PATHにg77を置いたフォルダ名、例えばC:\g77\binを追加。 これ以外に、Lahey fortranやintel fortranなどの商用パッケージも利用可能です。 Lahey fortranはコンパイル時間がg77の30%程度と高速です。 2. junction.exe (Windows XPの場合のみ) 下記、サイトからダウンロードし、PATHが設定されているフォルダに保存してください。 http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb896768(en-us).aspx 保存のための適当な場所がわからない場合にはC:\windowsに保存してください。 * Windows VistaおよびWindows 7ではOSに最初から含まれるmklinkコマンドで本機能が利用可能となったため、この部分の操作は不要です。 なお、junction.exeを利用する必要がある場合には、旧バージョン(egs5run_xp.bat)をご使用下さい。 3. egs5.tar.gz egs5.tar.gzをダウンロードし、ファイルを展開してください。 ファイルの解凍と展開には、例えばLHAplusをインストールして使用してください。 WinXPの場合は、ダウンロード先が指定できます。WinVISTAの場合は、固定されたフォルダー に入ります。例えば、管理者でログインしている場合は、C:\ユーザー\管理者\ダウンロード に入ります。 4. egs5run.batの入手と設定 講習会資料のページからegs5run.batを入手し、次の2行を変更してください。 A) SET BASKET=の行に、egs5を置いたフォルダー名を記入してください。 例えば、C:\egs5にEGS5が置かれている場合、 SET BASKET=C:\egs5 と書いてください。 B) Compileという行の付近を探して、使用するコンパイラに対応した行の コメント記号(REM)を外し、使用しないコンパイラの行にコメント記号を 付けてください。 5. テスト実行 EGS5を実行するには次のようにします。(c:\userdirで実行すると仮定します。) i) EGS5実行用フォルダーの作成。 ii) 実行フォルダーへのegs5run.batのコピー iii) 実行フォルダーへのサンプルユーザーコードのコピー 例えば、ucsampl5.*をコピー iv) コマンドプロンプトの起動 C:\Windws\system32\cmd.exeを起動します。*2 v) 実行フォルダーへの移動 cd c:\userdir 6. egs5runの実行 egs5run ucsampl5 7. 結果の確認 fc ucsampl5.out egs5job.out または、テキストエディタを用いて、egs5job.outの内容を調べる。 *WinVISTAの場合は管理者でloginして操作すると、比較的スムーズなようです。 *2 cmd.exeのショートカットを作成し、その起動フォルダーをegs5の作業フォルダーに変更しておくと便利です。 ショートカットは、cmd.exeを右クリックし、「送る」または「ショートカットの作成」で作成できます。 作成されたショートカットのアイコンを右クリックし、プロパティー→ショートカットと選択し、作業フォルダー の窓に、egs5の作業を行うフォルダーを指定します。「管理者として実行」は指定しないでください。 なお、cmd.exeのコピーを作成しても、egs5runを実行することができません。 謝辞 egs5run.batは、国立がんセンター東病院・木藤哲史氏が作成された プログラムを参考にして開発した物です。EGS5の開発へのご協力に お礼を申し上げます。